「羽ばたけ、私!プロジェクト」女性がアナタらしく羽ばたくためには?(前編)

20220523

5月後半、新年度の体制にも慣れた頃でしょうか。1年でも過ごしやすい季節、ワクドキの毎日を送っていただきたいものです。

爽やかな風の中、誰もがキラキラと輝きながら働ければ素敵ですが、残念ながらそうではない方もおられるかと思います。

今回は、特に女性が陥りやすいキャリア構築の悩みと、私が取り組んでいる「羽ばたけ、私!プロジェクト」のご紹介を前後編でお送りしたいと思います。

目次

女性は誰しも考えてしまう?

悩む女性

「このままでいいのかな」なんとなくそんな風に考えてしまう…よくあることですよね。不安や焦りの原因がハッキリとしていればまだ解決を図ることもできますが、「漠然とした不安」に対処するのはなかなか難しいものです。

私も経験しましたが、特に女性にとって20代後半から30代前半にかけて、人生設計であれこれ思いを巡らせることが多いのではないでしょうか。

漠然とした不安、閉塞感…仕事に恋に、毎日充実しているはずなのに、どうしてこんなにモヤモヤするのでしょうか。

「漠然とした不安」の正体

線路

現代社会において、「男性」「女性」と、性で分類することはすでにナンセンスになっています。ビジネスパーソンとしての評価も、能力も皆、同じく均等に得られるものとの認識が広がっております。

しかし、これはあくまでも「そうありたい」「そうなるべき」であり、現実はなかなかその通りとはいきません。

キャリアコンサルタントの資格を持つ私の立場で、あまりこういうことを言わない方がよい、という考え方もあるでしょう。

しかし、「女性特有」の事情は、確かに存在します。
皆さまもご存知の通り、ライフイベントに関わる事情です。

内的要因と外的要因

子どもと母親

「ライフイベント」と聞くと何を思い浮かべるでしょうか。入学・卒業、結婚、出産…

「適齢期に結婚して家庭に入り、子育てをする」これこそが女性の生きる姿だ、という考え方は過去のものになりつつあります。あくまでもひとつの価値観であり、女性に限らず誰でも仕事に子育てに関わり、どんな生き方も選択できる時代です。

しかし、これらライフイベントの中において、性差と年齢と切っても切り離せないライフイベントがあります。

それが「出産」です。

出産は女性にだけ与えられた素晴らしい役割です。もちろんその権利を行使するかどうかも含めて、生き方は本人に委ねられるのは当然ですが、それでもやはり「できれは子供を授かりたい」と思う方もいるのではないでしょうか。

しかし、女性なら誰しも出産を経験できるわけではありません。身体の事情や経済的事情、パートナーの都合などで、希望しても授かれない方もいらっしゃいます。

そして何より、出産には「リミット」が存在します。最近では医療の発達によって以前なら考えられない年齢でもたくさんの方が出産を経験されています。
しかし、母体年齢が上がるごとに妊娠する可能性は低くなるのもまた事実。
人生はいつだって、どんなことにだって挑戦できる、これは事実ですが、こと「出産」に関しては、やはりどうしても「時間の制限」が存在するのが現実です。

「人生はいつだって、どんなことにだって挑戦できる」と先ほど書きましたが、出産を含めたライフイベントに関して、「かくあるべき」と考える人もまた多く存在します。

「早く結婚しないと高齢出産になって大変」「結婚するつもりは無いのか」「母親が仕事を続けていたら子供が可哀想」

このような言葉を聞いたことのない人はいないでしょう。これら前時代的価値観は、「出産のタイムリミット」を考えると、それなりの整合性はあるようにも見えます。

そんな事情を抱えつつも、何度でも言いますが、誰しも自分の人生を、自分の価値観で生きるべきですし、選択するのも自分です。

このような外野の雑音に惑わされることなどないのです。

しかし、これが残念なことに、当の女性自身がこういった価値観を受け入れ、「こうしなければならない」と思い込んでいる例が非常に多いのです。

「結婚こそ女性の幸せ」というようなことを言うのは、何も男性だけとは限らず、むしろ女性が女性に言うことの方が多いかもしれません。

また、このような環境の中、仕事を続けたい気持ちは持ちつつ、これが良いことなのだと仕事のキャリアを諦めてしまう方もまた、非常に多く見られます。

出産のリミットが「内的要因」とすると、それに伴う前時代的価値観と、それに自分自身がとらわれてしまうことが「外的要因」これらが女性を生きにくくしているのでは、と感じずにはいられません。

もっと自由でもいいじゃない?

傘をさす女性

私自身、このようなことを考える時期がありました。やはり20代後半から30代にかけての時期でした。そしてこの世代は、世間で言うところのいわゆる「適齢期」ですね。時代は進めど、今の若い方と話をしていても、ちょうどこの年齢で、かつての私と同じように悩まれている方がとても多い印象です。

「自分は自分」と言うことは簡単です。そして、心から自分の価値観を信じ、自信を持って選択できる方は、世間に何を言われようとも大丈夫でしょう。

しかし、「自分の選択ではない価値観」に自分自身がとらわれてしまい、しかもそのことにすら気づけない例も、また非常に多いのです。

選択肢の狭さが生きにくさの理由?

PASSION LED US HEREと書かれた地面

どうしてこんなにも「既存の価値観」にとらわれてしまうのでしょう。思うに、そもそもの選択肢が非常に少ないのが理由ではないかと思います。

新卒で就職、ある一定の年齢になったら結婚、産休育休を経て復帰…

「仕事と家庭を両立する女性像」というと、このようなパターンを思い浮かべる人も多いと思います。

もちろんこれが悪いわけではなく、自身の価値観と選択に合っているなら、それはとても良いことです。

しかし、この一連の流れの中でしか人生を構築できない、というのは少し窮屈にも思えませんか。

例えば、

起業したい!
海外で働きたい!
まったく新しいジャンルの仕事に挑戦したい!


これらすべて、誰しも好きなように選択できるはずですが、上記の人生設計を考えると、一体どのように組み込めるのか、さっぱりわかりません。

夢があってもチャレンジの方法がわからなければ、その選択肢はないのと一緒です。ただがむしゃらに進めばいい、という意見もあるかと思いますが、これはあくまでも自分のキャリア選択の話です。

夢物語ではなく、実際にご自身が進む道を決め、身につけたい現実的なキャリアの話として、あまりに実態が見えづらいとは思わないでしょうか。

例えば海外でキャリアを積みたい、と考えたとしましょう。
仕事の探し方は?ビザは?海外での育児事情は?家族の理解は?

チャレンジする前に諦めてしまう人、またはそもそも「自分とは関係のない話だ」と思い込んでしまう人がほとんどだと思います。

しかし、これらの一見難しそうなチャレンジをし、素晴らしいキャリアを構築している諸先輩方もまた、たくさんいるのをご存知でしょうか。

たまたまスゴい人なだけ?強運の持ち主?特別優秀な人?

いいえ、そうではありません。いや、もちろんそうなのですが、それでもまた、彼女たちもかつては同じように悩む、同じ女性でした。

彼女たちは「既存の価値観」とは違う選択肢を持つことに成功しました。

今現在、リアルタイムに悩んでいる女性達にも、ぜひ、たくさんの選択肢を知っていただきたい、そう思っています。

敵は自分の中にあり!

渡航前準備

「海外でキャリアを積むなんて、憧れるけど私には関係ないことだな」そんなふうに思う方もたくさんおられるかと思います。

しかし、本当にそうでしょうか。

そう思っている方も、海外の事情などは知らないはずです。なんとなく、のイメージでそう思ってしまうのです。

結局のところ、チャレンジを阻むのは、語学力でも学歴でもなく、こういった「思い込み」「情報不足」なのではないかな、とそう思うのです。

では実際のところはどうなのでしょう。

実情を知りたくても、どのように情報収集すればいいのか。誰を頼ればいいのか。当然ですが、今現在、海外でキャリアを確立した方に聞くのが一番手っ取り早く、リアルな情報が得られるのではないでしょうか。

すべての女性が羽ばたくために

飛行機

女性の抱える漠然とした不安も、深堀りすればたくさんの事情が見えてきます。しかし、事情を理解し不安の正体が明らかになったところで、不安が消えるわけではないですよね。

そのような方に、少しだけ先輩の私たち(笑)はどのように情報提供できるのだろう。もっと、もっと女性が自由になって、たくさんの選択肢の中から、自分の生き方を選んでもらいたい!

こんな風に考えるおせっかい母ちゃんな私ですが、実はこのような「おせっかい母ちゃん」は、私だけではありませんでした。

そんな同じ気持ちを持つ女性が集まって立ち上げたのが、「羽ばたけ、私!プロジェクト」です。

「羽ばたけ、私!プロジェクト」は、海外で素晴らしいキャリアを構築した女性、外資系企業の管理職で輝く女性などが集まり、女性が自分らしく羽ばたくきっかけを作りたいと立ち上げたコミュニティです。

キャリアは仕事というだけではありません。海外であれば留学、駐在、ボランティアなど、人生で関わる役割がキャリアと言えます。
キャリアについては以前の記事をご覧ください。

まだ始まったばかり、今、まさにリアルタイムで発展、成長しているこのプロジェクト、たくさんの方に知っていただき、主旨に賛同してくれる方の参加をお待ちしております。

おせっかい母ちゃん達の思いがたくさんつまった「羽ばたけ、私!プロジェクト」ですが、具体的にはどのような活動をしているのか。

後編では、「羽ばたけ私、プロジェクト!」立ち上げの経緯とその具体的活動についてご紹介させていただく予定です。

Tenmaruでは誰もが輝けるキャリア構築と、人材を活かす組織作りのお手伝いをいたします。

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