世界中に友だちがいる。それが当たり前の世代を育てたい。

ようやく、このお知らせができます。

2026年10月2日、子ども向けオンライン国際交流サービス「Pal Planet(パルプラネット)」をスタートします。

「子どもたちへのグローバル教育」は、創業当初から私がライフワークとして口にしてきた夢でした。
でも正直に言うと、3年前の時点では、夢は夢のまま。どんな形にすればいいのか、何も見えていませんでした。

その形が見え始めたのは、2023年の夏。子どもたちを連れて、カナダへ行ったことがきっかけです。

目次

2023年、子どもたちを連れてカナダへ

「諸戸、カナダに行くってよ」というブログを書いたのが、3年前の夏。
日本の仕事はそのまま続けながら、
約1か月、カナダ・モントリオールで”生活”してみる。

世界中どこにいても、本当に仕事はできるのか。
子どもたちは海外で何を感じるのか。
考えているだけじゃなくて、やってみよう。

そんな気持ちで始めた挑戦でした。

言葉が通じなくても、友だちはできる

子どもたちは、現地のサマーキャンプに3週間、通いました。

日本人は自分だけ。英語もままならないうえに、休み時間に飛び交うのはフランス語です。初日はカレッジの中で迷子になり、泣きじゃくっていたそうです。親としては、さすがに心配になりました(笑)

ところが、毎日通ううちに子どもたちは変わっていきます。
言葉が完璧にわからなくても、一緒に遊んで、笑って、身振り手振りで伝える。気づけば、いろいろなルーツを持つ友だちができていました。最終日には大好きな先生と離れたくなくて号泣し、上の子にいたっては「もう帰りたくない」と言い出す始末です。

その姿を見ていて気づいたのは、子どもたちには「外国人と国際交流をしている」なんて感覚はまったくない、ということでした。

一緒に遊んだ子が、たまたま違う国にルーツを持っていた。好きなものが同じだった。楽しかった。また遊びたい。ただ、それだけなのです。

でも、それこそが一番大切なことなのではないかと思いました。

でも、海外に行かなければできないの?

一方で、ずっと引っかかっていたこともあります。

我が家の子どもたちは、たくさんのご縁と周囲の理解に恵まれて、この体験ができました。
でも、海外へ行くにはお金も時間もかかります。親御さんの仕事やご家庭の事情もあります。住んでいる場所によっても違います。例えば、私が生まれた四国のように国際線が限られる地域では、空港へ行く段取りひとつとっても、気軽さがまるで違います。

すべての家庭が、子どもを海外に連れて行けるわけではない。
だったら、

海外へ行かなくても、世界の同世代と出会える場所をつくれないだろうか。

漠然としていた夢に、初めて輪郭が見えた瞬間でした。

2024年、もう一度カナダへ。そして落選。

翌年は2か月間、ふたたびモントリオールへ。
子どもたちは4か所のサマーキャンプを渡り歩きました。

そこで確信したことがあります。
「英語を勉強すること」と、「この子と話したいから、言葉を知りたいと思うこと」は、違うということです。

極端な話、子どもは追いかけっこをしたら、もう友だちです。そして、せっかくできた友だちともっと話したい!という気持ちが、自然と言葉を学ぶ力になっていく。

語学を学んでから世界へ出るのではなく、
世界に友だちができたから、もっと世界を知りたくなる。

そんな順番があってもいいはずです。

この滞在中、私は子どもたちがキャンプに通っている間に事業構想を練り、ピッチ資料をつくり、あるアクセラレーションプログラムに挑戦していました。2か月かけて最終選考に進み、結果は落選。

そのとき、隣でずっと見ていた息子が、私と同じくらい悔しがって、こう言ってくれました。

「ママ、今回上手くいかずに僕もとても悔しい。でも失敗した理由を考えてまた頑張れば、ママは絶対いける!世界一のママだもん。」

この言葉には、本当に救われました。

提出したピッチ資料。今考えると、構想はいいけど有料サービスとしてまだまだ粗削りだった、丁寧なフィードバックを頂き感謝しています。

世界とつながりたいのは、日本の子どもだけではなかった

構想を進める中で、もう一つ気づいたことがあります。

海外で暮らす日本語を話す子どもたちの中には、学校では現地の言葉を使い、日本語で同世代と話す機会がほとんどない子もいます。世界中に、日本語を話す子どもたちがいる。だったら、その子たちと日本の子どもたちがつながればいい。

日本の子にとっては、世界への入口になる。
海外の子にとっては、日本語で同世代と話せる居場所になる。

どちらかが教える側でも、教わる側でもなく、
ただ、友だちになる。

この構想に「Pal Planet」という名前がつきました。
Palは友だち、Planetはこの惑星。この星のどこにでも友だちを。
そんな想いを込めました。

2025年にはニーズ調査を行い、保護者の皆さんの声をじっくり聞かせていただきました。そこでいただいた意見は、今のサービスにしっかり反映しています。

その夏には、子どもたちとオーストラリアへ。
それまでは北米のカナダが中心だったので、今度は同じ英語圏でも、日本との時差が少ない国の環境を知りたいと思ったのです。現地に住む日本人の友人を訪ね、「Pal Planet」というサービスが本当に受け入れてもらえるのか、実情を確かめに行きました。

正直に言うと、ここからが一番しんどい時期でした。

私には、株式会社Tenmaruの既存事業である企業さまへの人材育成や組織開発の仕事があります。そして、2人の子どもの母でもあります。既存の事業と、子育てと、新しい事業づくり。これを両立するのは、本当に難しかったです。

どんどん前に進めたいのに、進められない。時間が、本当に足りない。
ワクドキしながら考えたいのに、そんな時間さえ取れない。

日々、何かに追われていました。

それでも、このサービスは、私のライフワークとして絶対に形にしたい。
その気持ちだけは変わりませんでした。

だから、コツコツ、コツコツ。少しずつ準備を続けてきました。

大人は、自分で道を探せる。でも、子どもは。

なぜ、そこまでこのサービスをつくりたいと思ったのか。

私は20年以上、企業の採用や人材育成に携わってきました。
たくさんの人のキャリアに向き合う中で感じてきたのは、人が自分の可能性を広げていくうえで、それまでにどんな人や世界と出会ってきたかは、とても大切なのではないか、ということです。

大人になれば、自分で情報を探し、新しい場所へ行き、新しい人に会うことができます。でも子どもは、そこに道があることを知らなければ、その道を選ぶことすらできません。

私は、「この道を歩きなさい」と言いたいわけではありません。
「こんな世界もあるよ」と見せてあげたい。

世界には、自分がまだ知らない場所がある。知らない文化がある。
そして、まだ出会っていない友だちがいる。
そのうえで、どんな道を選ぶのかは、その子自身が決めればいい。

「Pal Planet」が、その選択肢を一つ増やすきっかけになれたらと思っています。

「ようやくできてよかったね」

この3年間を一番近くで見てきたのは、子どもたちでした。

カナダでも、オーストラリアでも。
私が「Pal Planetという新しいサービスをつくるんだ」と試行錯誤している姿を、彼らはずっと間近で見ていました。企画書を見てもらったこともあります。そのたびに、「本当にこのサービス、できたらいいね」と励ましてくれました。

そして今回、リリースが決まったとき。子どもたちが言ってくれました。

「ようやくできてよかったね。僕たちも、早くPal Planetを使いたいな」

この言葉を聞いたとき、本当に嬉しかった。

そして実は、このコラムを公開する本日は、息子の11歳の誕生日です。
2年前、落選して悔しがっていた私に、「失敗した理由を考えてまた頑張れば、ママは絶対いける!」と言ってくれた、あの子の誕生日です。

あのときは、まだ形になっていなかった「Pal Planet」。
ようやく、スタートラインに立つことができました。

3年前、カナダから帰ってきた私は、ブログの最後にこう書きました。

「みんな、羽ばたいちゃえば?」

今度は、子どもたちの番です。

世界中に友だちがいる。 それが当たり前の世代を育てたい。

「Pal Planet」は、2026年10月2日にスタートします。
先行登録は、すでに始まっています。

次の記事では、「Pal Planetって、実際に何をするところなの?」というサービスの中身について、詳しくご紹介します。
※9月28日に公開予定です。

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