前回は、私がなぜ、Pal Planetをつくろうと思ったのか、その原点について書きました。

今回は、「で、Pal Planetって何をするところなの?」というお話です。
Pal Planetを一言でいうと、
5〜12歳の日本語を話す子どもたちが、日本語で世界の友だちに出会えるオンライン国際交流サービス。
日本に住んでいる子も、海外に住んでいる子も、世界のどこからでも参加できます。
なぜ、「日本語で」なのか
「オンライン英会話ですか?」とよく聞かれるのですが、違います。
Pal Planetは語学を学ぶためのサービスではなく、世界の同世代と出会い、友だちになるための場所です。
そして交流の中心になるのは、日本語です。
私がPal Planetで大切にしたかったのは、英語ができることを「世界とつながるための参加条件」にしないことでした。
日本にいる子どもたちには、もっと世界を身近に感じてほしい。
海外にいる日本語を話す子どもたちには、日本語で同世代とつながる機会をつくりたい。
その両方をつなぐ共通言語として選んだのが、日本語です。
そしてもう一つ、「まずは友だちになる」という考え方には、私自身の原体験があります。
中学生の頃、私にはオーストラリアに文通相手がいました。
当時「ペンパル」という、違う国の子ども同士をつないでくれる文通サービスで出会った友だちです。
その子と話したい。もっと仲良くなりたい。
その気持ちから英語で手紙を書くようになり、英語を一生懸命勉強した時期がありました。あのとき、海の向こうに「会話をしたい相手」ができたことは、私にとってとても大きな経験でした。
そして同じようなことが、我が子にも起きました。
初めてカナダに行ったとき、子どもはほとんど英語を話せませんでした。でも友だちができると、「もっと話したい」「もっと仲良くなりたい」という気持ちが生まれ、自分から英語を学ぶようになりました。
誰かと仲良くなりたい。その子のことをもっと知りたい。
その子が暮らしている国のことも知りたい。
そこから、言葉が必要になる。語学は、誰かとつながるためのツールです。
ただ、小学生のうちは、まだ英語を十分に話せない子もたくさんいます。
最初から英語をマストにしてしまったら、世界と出会える子どもが限られてしまう。
だから、まずは気楽に日本語で。
その出会いから世界への興味が生まれ、いつか語学を学んだり、留学したり、実際にその国へ行ってみたり。
新しい冒険へ踏み出すきっかけになったらいいなと思っています。
「世界を学ぶ」のではなく「世界の誰かと出会う」
たとえば、「フランスでは、こういう暮らしをしています」と大人から教わることと、フランスに住んでいる同年代の子から「僕の学校ではね」と聞くこと。同じ情報でも、子どもにとってはまったく違う体験になると思っています。
教科書の中にあった国に「友だち」ができる。
すると、その国は急に自分と関係のある場所になります。

Pal Planetをつくるうえで、これだけは譲りたくないと思っていたことがあります。
それは、今、世界のどこかで暮らしている子どもたち自身の声に触れられることです。
知りたいのは、「フランスの子どもはこうです」という一般論ではありません。
実際にそこで暮らしている一人の子が、何が好きで、どんな学校に通っていて、休みの日に何をしていて、今、何を面白いと思っているのか。同じ国に暮らしていても、一人ひとり違います。
国ではなく、人と出会う。
それが、Pal Planetで一番大切にしたかったことです。
もちろん、世界中に子どもたちがいれば時差があります。年齢によっても、話せることや交流の仕方は違います。
だからPal Planetでは、ビデオで顔を合わせる時間だけでなく、「きょうみのへや」や「お友だちをさがそう」など、時間が合わなくてもつながれる仕組みも用意しました。そのうえで、子どもたちが少しずつ相手を知り、交流を深めていけるようにしています。
最初は、1対1のサービスを考えていました
実はPal Planetという名前にも、先ほどの「ペンパル」の原体験がつながっています。
ペン(Pen)でつながる友だち(Pal)で、ペンパル。
Pal Planetの「Pal」は、そのPal=友だちという意味です。
そして「Planet」は、この惑星。
この星のどこにでも、友だちを見つけられる。
そんな想いを込めて、Pal Planetと名づけました。
だから最初は、ペンパルのオンライン版のようなサービスを考えていました。日本にいても、海外にいても、世界のどこかにいる一人の友だちと出会い、ビデオで2人で話す。そんな1対1のサービスです。
ところが、構想段階で保護者の皆さんにお話を聞いていくと、
「最初から知らない子と2人で話せるか不安」「まずはグループで参加できるほうが、子どもも入りやすい」「どんな子たちがいるのか分かってからのほうが安心」という声をいただきました。
確かに、その通りだと思いました。
世界の友だちをつくろう、と言われても、いきなり知らない子と1対1で話すのは、大人だって緊張します。ましてや、5〜12歳の子どもたちです。
だったら、まずはみんなで出会う。少しずつ知り合う。好きなことを通じて話す。そして、もっと話したい友だちができたら1対1へ。
そんなふうに、子どもたち自身が無理なく交流を深められる場所にしよう。
今のPal Planetの形は、そこから生まれました。
Pal Planetでできること
① みんなとおしゃべり!|Meet Up

はじめての日、うちの子、画面の前で固まってしまったらどうしよう。
親なら、きっとそう思いますよね。私もそうでした。なにせ我が子は、モントリオールのサマーキャンプ初日に迷子になって泣いていましたから(笑)
だからPal Planetでは、初めて参加する子どもたちが「はじめまして」を言いやすい場をつくりました。
それがミートアップ(Meet Up)です。
名前を言って、住んでいる場所を紹介して、好きなことを話してみる。
「サッカーが好き!」「私も!」「どこに住んでるの?」。そんな何気ない会話から、まずはお互いを知ることを大切にします。
うまく話せなくても大丈夫。
Pal Planetに来たばかりの子でも、「ここなら話せそう」「また参加したい」と思えるような、世界の友だちと出会う最初の入口です。初回は保護者の方も、ぜひ隣にいてあげてください。 月末にはハロウィンの特別回も予定しています。
② みんなでテーマトーク|Theme Talk

ミートアップ(Meet Up)が「人と出会う」ための時間なら、
みんなでテーマトーク(Theme Talk)は、一つのテーマをきっかけに、交流をもう一歩広げていく時間です。
「みんなのがっこう、どんなところ?」「みんなの国で、にんきのたべものは?」。
これが、オープン最初の月、10月のテーマです。
学校のこと、くらしや文化、好きなこと、世界のことばやいろいろなお祭り。
毎月変わるテーマをもとに、世界の子どもたちが少人数でおしゃべりします。
同じテーマでも、住んでいる場所が違えば答えも違う。もちろん、意外と同じこともある。
「え!そんなことするの?」「それ、こっちにもあるよ!」。そんな会話から、自分とは違う暮らしや文化を知っていきます。
正解を覚えるための時間ではありません。
「世界って面白い!」
そう思ってくれたら、それで十分です。
③ お友だちをさがそう|Find Friends

「この国の子と話してみたい」から探してもいいし、「好き」から探してもいい。
どちらの入口もあるのが、お友だちをさがそう(Find Friends)です。
プロフィールには、住んでいるところ、話せることば、好きな科目、習い事、得意なこと、好きな食べ物、そして「みんなへ」のメッセージなどが並びます。
「この子、僕と同じサッカーが好きなんだ」「この子も絵を描くのが好き!」。そんな子を見つけたら、その子の「おともだちのへや」に行って、コメントを書き込むことができます。
住んでいる国だけでも、好きなことだけでもなく、「この子と話してみたい」から始まる出会いをつくりたいと思っています。
④ きょうみのへや|Interest Rooms

スポーツ、ゲーム、マンガ・アニメ、たべものなど、好きなテーマの部屋でチャットを使っておしゃべりできます。
「こんなへやがほしい!」というリクエストも募集中。子どもたちの興味に合わせて、「へや」も増やしていきます。
「国際交流しよう!」ではなく、「好きなことを話していたら、世界とつながっていた」。
それくらいが、Pal Planetらしいと思っています。
⑤ 保護者コミュニティ|Pal Planet Parents Hub

Pal Planetには、保護者のための場所もあります。
海外での子育て、各国の教育事情、日本語のこと、学校のこと、世界とつながる子育てのこと。暮らしている場所や環境が違うからこそ、聞いてみたいことや、分かち合える経験があります。
子どもたちだけではなく、世界で子育てをする保護者同士も、つながり、学び、支え合える場所にしていきたいと思っています。
そして、もともとの構想だった1対1の「ふたりでビデオトーク|Video Talk」も、今後オプションとして提供する予定です。
グループで出会う。少しずつ相手を知る。気の合う友だちを見つける。
そして、「もっとこの子と話したい」と思ったら、2人で話してみる。
一度きりの国際交流イベントではなく、本当に友だちになっていける。
その順番を大切にしています。
海外で暮らす子どもたちにも
海外に住む保護者の方々にお話を聞く中で、こんな声もありました。
日本語学校や補習校など、日本語に触れる機会はあっても、現地校やインターナショナルスクールに通っていると、身近に日本語で話せる同年代の子がいないこともある。家庭では日本語を使っていても、同年代の子と日本語で話す機会が少なく、少しずつ日本語を使う場面が減っていく。もっと身近に、日本語で同年代と話せる機会があったらいい。
その声を聞いて、Pal Planetは日本にいる子にも、海外にいる子にも、双方にとって意味のある場所になれるのではないかと思いました。
だからセッションも、日本時間の朝・昼・夜、週末など、ニーズを確認しながら段階を追って、さまざまな時間帯で開催していきます。
日本の子が「海外の子から学ぶ」のでも、海外の子が「日本を学ぶ」のでもありません。
世界のいろいろな場所で暮らす子どもたちが、
日本語という共通点で、それぞれの国のことをシェアしながら、お互いの価値観を広げていく。
それがPal Planetです。
子どもが使うサービスだから、安全面は妥協しない
サービス内容と同じくらい時間をかけて考えてきたのが、安心・安全についてです。
子ども向けだからこそ、大人向けのSNSと同じ仕組みにはできません。
Pal Planetでは、
- お申込みは、必ず保護者の方から行っていただきます
- お子さまのプロフィールは、事務局で確認したうえで利用開始となります
- 本名は公開せず、ニックネームを基本として交流します
- すべてのセッションにファシリテーターが同席し、子どもたちの交流をサポートします
- 8歳以下のお子さまは、保護者の方と一緒にご参加いただきます
など、子どもたちが安心して世界の友だちと出会える環境づくりを大切にしています。
「世界とつながれること」と「保護者の方が安心して子どもを送り出せること」。
その両方を大切にしながら運営していきます。
ご利用案内

- 対象:5〜12歳の日本語を話す子ども ※小学生推奨
(日本在住・海外在住を問いません) - 必要なもの:カメラ・マイク付きのPC/タブレット/スマートフォン
- ご利用環境:Pal Planetは、GMOメディア株式会社のオンライン講座プラットフォーム「コエテコカレッジ byGMO」を利用しています。お申込みの際にはコエテコカレッジへの会員登録が必要です。ビデオセッションはZoomを利用します
- 料金:スタンダードプラン 月額5,500円(税込)
- 無料トライアル:基本は、ご登録から1か月間、基本機能を無料でお試しいただけます。無料期間が終わると、月額5,500円(税込)で自動更新となります。継続しない場合は、無料期間中に解約手続きをしていただければ、料金はかかりません。
- ご利用の流れ:ご登録後、保護者の方から「利用開始申請」を行っていただきます。事務局で内容を確認後、ご利用開始となります。確認には1週間ほどお時間をいただく場合があります
- グランドオープン:2026年10月2日(金) ※現在、先行登録受付中
オープニングキャンペーン|10月31日までのご登録で、11月30日まで無料
Pal Planetのスタートを記念して、2026年10月31日までにご登録いただいた方は、
スタンダードプランを11月30日まで無料でお試しいただけます。
ミートアップ(Meet Up)で初めての友だちに出会い、「テーマトーク」や「きょうみのへや」で好きなことを話してみる。
お子さまが自分のペースで交流を楽しめるか、保護者の方も一緒に確かめていただける期間です。
12月からは月額5,500円(税込)となります。継続されない場合は、無料期間中に解約手続きをしていただければ料金はかかりません。
※11月1日以降にご登録の方は、通常どおりご登録から1か月間の無料トライアルをご利用いただけます。
お茶の間にいながら、世界を知る。それが当たり前になるように。
リリース日が決まったとき、最初に浮かんだのは「ついにここまで来た」という気持ちでした。同時に、本当に皆さんに受け入れてもらえるだろうか、というドキドキもあります。
そしてもう一つ。
サービスとして世に出すからには、子どもたちにとって本当に意味のあるものにしたい。そこには妥協したくない、という気持ちがあります。
立ち上げにあたって、本当にたくさんの方に力を貸していただきました。
サービスを形にするまで伴走してくださったGMO趣味なびの皆さま。
応援してくださっている周りの方々や友人たち。
ニーズ調査やヒアリングに協力してくださった保護者の皆さま。
そして、海外で暮らす中で感じていることを聞かせてくださった皆さま。
たくさんの声が、今のPal Planetにつながっています。
だからPal Planetは、10月2日にリリースしたら完成、ではありません。
実際に参加してくれる子どもたちや保護者の皆さまの声を聞きながら、これからも育て続けていきます。
20年後、30年後。
子どもが家にいながら、「今日はフランスの友だちと学校の話をしたよ」「オーストラリアの子も、同じゲームが好きなんだって」。
そんな話をすることが、特別でもなんでもない日常になっていたら。
「海外の人と交流する」なんて構えなくても、世界のどこかに普通に友だちがいる。
お茶の間にいながら世界を知り、世界とつながることが当たり前になっていたら。
そんな未来をつくる一つのきっかけに、Pal Planetがなれたらと思っています。
世界に友だちができると、その子のことをもっと知りたくなる。
その子が暮らす国のことも、もっと知りたくなる。
そんな小さな「知りたい」が、
子どもたちの世界を少しずつ広げていくのだと思います。
リリースして終わりではなく、ここから。
まずは、世界に一人、友だちを。
Pal Planet、10月2日から始まります。



