諸戸、オーストラリアから帰ってきたってよ。

オーストラリアから帰ってきました

9月!夏も終わり暦は秋ですね。夏も終わりが見えてきた頃…のはずですが、ぜんぜんそんなことはなく、相変わらず暑い日が続いております。
年々暑い日が増えているような気がするのは私だけでしょうか。まだまだ残暑が厳しい日々が続くと思うので、皆さまも体調にはくれぐれもお気をつけくださいね。

さて、今年も行ってまいりました。夏のグローバル体験。

以前の記事でお伝えしたとおり、今年の夏はオーストラリア、メルボルンで過ごしてまいりました。

私のライフワークでもあり、新規事業として準備しております『子供たちのグローバル教育』

海外でのリサーチ・ネットワークづくり、および私自身の子供たちの教育のため、ここ3年は、海外で過ごす体験を取り入れています。

■一昨年のご報告はコチラ▼

■昨年のご報告はコチラ▼

そして。今回のオーストラリアに行ってきます!の記事はコチラ▼

というわけで、今回の記事では、オーストラリア、メルボルンでの体験をお伝えしたいと思います。ではどうぞ!

目次

子供たちのグローバル教育について

私が取り組んでいる子供たちのグローバル教育については、こちら何度もお話させていただいております。

簡単にお話をしますと、

「日本の子供たちは普通の生活をしていては国際コミュニケーションの機会を得ることが少なく、自ら体験をしに行く必要がある」ということ。

私自身の子供たちのグローバル教育の一環として、また、私が取り組むグローバル教育プラットフォームのリサーチ、そして、私自身もまた、『海外でお仕事に取り組むことができるのか』というチャレンジ…

これら諸々の目的を持って、一昨年、昨年はカナダ、そして今年はオーストラリアのメルボルンに滞在いたしました。

前回の記事でもお伝えしておりますが、オーストラリアには次のような期待とチャレンジがありました。

季節が真逆かつ時差が少ない国

オーストラリアは南半球の国。季節は日本と逆になります。
しかし、経度は近く、メルボルンと日本との時差は1時間。

無いと言ってしまっても良い時差ですし、実際のところ、お仕事をするうえでは日本にいるのとまるで変わらず…という印象でした。

メルボルン

季節が真逆である、といっても、メルボルンの冬はそれほど寒くなく日中の温度は12℃前後、朝晩の冷え込む時ですら薄手のダウン1枚あれば事足りる程度ですので、比較的過ごしやすいなぁと感じました。

しかし、この「季節が逆である」ということ、実は子供たちの体験に大きな影響があるのです。つまり、この時期のオーストラリアには「サマーキャンプ」は存在しません。

日本の小学生が夏休みになったころ、現地の小学校は始業しているため、10日間という短期滞在で子供たちが体験できる現地の教育、この選択肢が非常に少なくなってしまうのですね。

この時期、オーストラリアの子供たちにとっては長期休暇の時期ではなく、現地の子供たちと交流できるキャンプがありませんでした。
なので、キャンプではなく子供たちを受け入れる語学学校からの選択となります。

私が調べた限りではありますが、海外の子供たちを受け入れる語学学校のなかで、我が家の子供たちの滞在期間、日数で条件に合うものはたったひとつだけ。当然、そちらにお世話になることになりました。

そして、このキャンプの特性こそが、以下の体験へ大きく影響することとなります。

英語圏での教育

ここに関しては思惑が外れてしまった部分もありました。

子供たちを受け入れてくれたクラスの子供たち、ほぼ全員がアジア人
息子のクラス、25人中11人が台湾の子供たちです。日本人が2割、4、5人でしょうか。残りが韓国、中国など。

アジア圏に情報を多く出しているなど、事情はわかりませんが、とにかくアジア人ばかりの環境でした。

といっても英語の授業もしっかりとあり、アクティビティも充実しており、非常に質が高く、子供たちはとても楽しめたようです。

アジア人が多いこと、同じ国の子供たちがいることのメリットとしては、ひとり参加の子供たちにとっては心強く、すぐに打ち解けることができたのではないでしょうか。

カリキュラムは、午前中に英語の授業、午後からは博物館や水族館、市場などでのアクティビティ。英語で実際にお金のやり取りをするなどの体験もありました。

息子のクラス(9~10歳)では、同じ国同士の子供たちの間でも母国語は禁止、英語で会話するようにと言われていたようですし、英語修得という意味においては、かなりしっかりと考えられていたように思います。

とはいえ、やはり同じ国の子供たち同士、どうして集まってしまうもの。休み時間などは、当然母国語で話すことになってしまいます。

そうすると、「国際コミュニケーション」「多様性」という意味ではやはり課題は感じるものがあります。

特に、何度も海外経験のある子供たち、我が家の子供にとっては少々物足りなかったな、というのが率直な感想です。(子供たち本人はとても楽しめたようなので、これは「親にとって」ということですね)

台湾の方からも、本当はもっと別の国の子供たちと交流して欲しかった、物足りなかったという感想を聞きました。

今までのサマーキャンプは、言葉がわからなくても何とかなる!の精神で、スポーツ系のアクティビティなど、「他言語圏で楽しむ」を主軸としたものでしたが、今回の語学学校は「英語を学ぶ」ものでした。そういう意味において、しっかりと「英語の授業を受ける」、という体験は、やはり子供たちにとって意義深いものだったとも感じています。

メルボルンでの生活

こちらも、カナダ同様、とても過ごしやすい場所だなと感じました。
歴史的な建物、他国の人を受け入れる雰囲気、大らかな人々、バンクーバーとメルボルン、少し似ているなと感じます。

また、アジア人の割合が高く、アジア系食材も入手が容易です。街中で日本人だな、と感じる人も多くいる印象でした。
そういう意味では、モントリオールよりも海外度(笑)は低く感じました。これはあくまでの私の私見なので、「初めての海外!」という人にはとても安心感があると思います。

留学先として、ワーキングホリデー先として、日本人含むアジア人に人気が高く、ここ最近は、私たちのような母子留学も増えているとの話です。

インターナショナルスクールに行く子供たちを除いて、現地の小学校に行く子供たちは居住地で学校が決められており、受験があるのは大学入試だけ。競争もあまりなく、皆、自分のペースでゆっくり、ゆったりと小中高生時代を過ごすことができるとのことなので、語学留学先として積極的に選ばれているのかもしれません。

物価も適正。外食時は日本よりは少々高いかなとは思いますが都心に暮らしている人であればこんなもんか、と思う程度です。カナダに比べて安い印象もありますが、これは単に為替の問題な気もします。

冬とはいえ朝晩少々冷える程度で昼間は暖かく、日本の11月くらいの過ごしやすい気候でした。

治安も良く時差は無視できる程度。仕事をしながら滞在するのに何の問題もない街ではないでしょうか。私、メルボルンにも住めます(笑)! 

思いがけない交流

今回、今までにない、特別な交流を得ることができました。

オーストラリア滞在中に仲良くなった台湾人の親子。

聞けば、8月中に東京に行く予定があるとのこと。それでしたら会いましょう!となり、先日、浅草を案内しました。

語学学校にお子さんを入れるということは、私と同じくグローバル教育について高い意識を持つ、言わば同志とも言える方です。

同じアジアにいながらオーストラリアで出会い、そしてアジア同士という距離の近さから、ここ東京で再会をはたし、それぞれの国のいろんな事情をシェアしたりと交流を深めることができた

アジアの地図

とても感慨深いものです。これは「アジア人が多い」という、一見するとデメリットと感じてた部分が、実は良い面もあったのだということに気づかされる出来事でした。

過去3年間の海外渡航の中で、こういった再会や交流が生まれたのは今回が初めて。子供たちのための体験が、こうやって親世代の「国際交流」につながるというのもまた、ひとつのグローバル体験としてとても意義のあることだなと感じるのです。

今度は私が台湾に行きます!と再会を誓って見送りました。今度この交流がどのように深まっていくか、とても楽しみです。

オーストラリアでのリサーチ

前回、前々回とカナダに滞在し、とても良いところだと感じていたのですが、今回はまったく別の場所、別の大陸を目指した理由に、「他の国でのグローバル教育のリサーチ」という側面もありました。

オーストラリアで子育てをする日本人の保護者とも交流をはたし、現地の教育、オーストラリアを選択した理由、オーストラリア以外の国の滞在経験など、多くの情報を得ることができました。

また、現地で日本語教育にかかわる方とのご縁をいただくこともでき、私が手がける「子供たちのグローバル教育」について大きな学びとなりました。

やっぱり「体験」

私の子供たちのグローバル教育と、私自身の手がける事業推進、当初の思惑と違う部分もありつつ、結果的には大成功!と言ってもよい結果を得ることができたオーストラリア滞在。

来年は家庭の事情もあり、海外渡航ができるかどうかはまだわかりませんが、この3年間の経験をしっかりと「子供たちのグローバル教育」に活かして、より力強く進んでいけたらと思います。

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