寒い!いきなり冬になったような気候に戸惑っているのは、きっと私だけではないでしょう。朝夕の寒暖差や乾燥による喉のガラガラや、コロナやインフルエンザなどのウィルスに罹患している方も身近で増えてきている様子なので、皆さまも体調にはくれぐれもお気をつけくださいね。
さて、弊社㈱Tenmaruは12月から6期目を迎えるにあたり、期末に向けてラストスパート!また来年度の研修計画・コンサルティングのご提案、弊社主催の新入社員研修に向けて、1年でもっとも忙しい時期を迎えております。
そんな慌ただしい毎日のなか、ふと思うのです。
…「何のために生きているのだろうか」と。
いやいや(笑)大げさな、と思われるかもしれません。私もそう思います。
大変ありがたいことに、ここ最近も非常に忙しく、色々なお仕事をさせていただいております。「お仕事がある」ということのありがたさは、身にしみております。本当に幸せなことだと心から思っております。
しかし、仕事に忙殺されるなか、それでも思ったように進まないことや、このままでいいのかという「焦り」のような気持ちになることがあります。
日々、充実しているはずなのになぜそのような気持ちになるのだろう…
こんな気持ちになる時は、
「人生とは」という根源的な問いに立ち返って考えてみたい。
そして、やはり人はどんなに忙しくても、物質的に恵まれていても、忘れてはいけないものがあるな、と思うのです。
なんだかとても大きな話になってしまいましたが(笑)
今回は私個人のそんな思いから、皆様と一緒にあたらめて「キャリア」というものを考えていきたいと思います。
「キャリア」=人生
キャリアについては、コラムでも何度かお話させていただいております。バーっと思いつく記事を出しただけでも、4つありますね。
個人的には「とても大切な軸に気づく」、そんな内容になっているのでぜひ、お時間がある時に、こちらもご覧くださいませ。




さて、キャリアといえば。キャリアコンサルタントの中では、こちらは絶対外せない、アメリカの心理学者・ドナルド・スーパーが提唱した「ライフキャリアレインボー」、人が人生の中で果たすさまざまな役割を“虹”のように描いた理論です。

仕事人(労働者)としての自分だけでなく、学びを深めたり、余暇を楽しんだりする一個人としての自分、子ども・配偶者・親などの家族としての自分、地域の一員としての自分など、人は同時にいくつもの“顔”を持ちながら生きています。
そしてその役割は、年齢や環境によって少しずつ形を変えていきます。
学生から社会人へ、部下から上司へ、子どもから親へ。
人生の、どの瞬間も、私たちは何かしらの役割を生きています。
つまり、与えられた役割すべてが「キャリア」であり、「キャリア」とは人生そのもの。
この「人生のキャリア」を視覚化したものが 「ライフキャリアレインボー」です。
ライフキャリアレインボーの大きな特徴としては、人生を「連続した仕事の段階」ではなく、多層的な役割の組み合わせとしてとらえている点にあります。
人は誰しもひとつの役割だけを生きているわけではありません。
仕事をすると同時に家庭人であり、友人であり、学び続ける個人でもあります。
この理論が教えてくれるのは、「キャリア=職業経歴」ではなく、「人生における役割」こそがキャリア、ということ。
では皆さまの今はいかがでしょう?どうぞ、こちらの図にご自身の「キャリア」を書き込んでみてください。
あなたが今まで与えられた役割が見えてくるはずです。そして、それららすべて、現在のあなたを形作る「人生」そのものだと思えるはずです。

「ライフキャリアレインボー」を活用しよう
あたらめて考えてみてどうでしょう。「ライフキャリアレインボー」を書き込まれた方は、ぜひ以下のことも、あわせて考えてみてください。
*「自分の中の役割」を意識する
仕事に夢中になる時期もあれば、家庭や趣味に重心が移る時期もある。
そのどれもが“キャリア”の一部であり、人生という虹を形づくる色のひとつひとつ。
たとえば、仕事が忙しくて家族や趣味を後回しにしているとき――それは虹の一部がかすんでいる状態。
逆にプライベートが充実しているのに「仕事にやりがいを感じられない」ときも、バランスが崩れているサインかもしれません。
こうした「人生のバランス感覚」を自覚することに、「ライフキャリアレインボー」はとても有効なのですね。
もちろん、すべての役割を持ったほうがいい、という話ではありません。
あなたが今、どの役割に力を注いでいるのか。どの色が足りていないのか。
その「問いを持つ」こと、自覚的になれることこそ、「ライフキャリアレインボー」を活用する意味があるのかな、と思っています。
そして、キャリアを重ね、どのような色を重ね、人生を紡いでいくのか。
このテーマについて年に1回くらいは自分本位で考えてみる。
だって、誰に見せるでもないし、書き換え自由だし、ちょっとぐらい自分自身を甘やかしたり、夢見させたりしたっていいじゃないですか。
レインボーというくらいなので、彩り(いろどり)なのです。
これだけで、あなたの「キャリア」ひいては「人生」を、能動的に重ねていけるようになるのではと思います。
もし組織単位で、キャリアについて考える機会を提供したい、という企業様は、㈱Tenmaruにて、「ライフキャリア研修」をご用意しております(笑)。
仕事は、社員の人生を左右する大事な「キャリア」です。未来が描けるからこそ、ワクドキで働ける。会社の歴史を「キャリア」とするならば、そこで皆さまとともに自己実現に向けて「レインボー」を描きましょう!
以上、ちょっとした宣伝でした(笑)

*1年の「リズム」とメリハリって⁉
皆さまも、きっと色々なことを抱えながら生活していることと思いますが、
さて、ここからは私と弊社の話です。
先ほどもお伝えした通り、弊社、株式会社Tenmaruは12月に期が変わります。期末にあたる現在は来年度の準備に追われ、もっとも忙しい時期とも言えます。そして年始〜5月頃までは新入社員研修などで納品が多い時期。
つまり6月・7月・8月は比較的、時間の余裕ができるわけです。
そのため、ここ数年はその時期に、海外滞在を組み込み、新規事業の構想を練る時間としておりました。
しかし、今年は他業務が立て込み、加えて海外滞在も2週間ほど。
思うように時間が取れなかったのですね。
そして続く9月・10月の激務。
子供たちのこと、家庭のこと、仕事のこと…
これらすべてが私の「キャリア」であり、
自分の人生そのものでもあります。
とても充実しているはずなのに、
…でも、なんだか「しんどい」気持ちを抱えていることに気づきました。
仕事は、お客様の喜んで頂くため、会社のための時間
そして家庭のことは、家族のための時間
子供たちのことは、当然、子供たちの育児や教育に費やすための時間
…私の人生なのに、「私」のための時間は、どこにあるの??
*「私」を見失わないように
もちろんこのお仕事を選んだのも、起業したのも私の意思であり、自分の人生のためです。私の大切な家族は私の意思で築いたものであり、本当に、心から大切に思っています。
でも、私の現在の「役割=キャリア」を眺めていて思うのです。
「私」が、純粋に「私」に使う時間が取れないな…と。
例えば、身体の調子を整えるためにピラティスに通う
エステに行く。ひとりで映画を見に行く。自分のために習い事をする。
こういった「私」が「私」のために使う時間が、とくに今年、私のキャリアにはまったく考慮されていなかったのですね。

大好きなお仕事に打ち込み、愛する家族のために頑張る。
幸せなはずなのに、なんだか気持ちがモヤモヤする。このモヤモヤの正体は、日常に「自分のこれからについて考える」「自分の欲を満たす」ための時間がほとんど取れなかったから。
昨年までは海外滞在時に、これからのこと、新規事業のこと、人生のこと、あれこれ思索する時間が取れておりました。
また、新しいことにチャレンジしたり、アクティブに動くことも好きですが、一人籠って、何にもせずにぐーたらのんびりすることも好きなんです。
あの時間がいかに自分にとって大切だったか。自分らしくいられるためには、やはり「自分」のことに時間を使わないといけないのだなと痛感したのでした。
*純粋な「学び」の喜び
そこで、モヤモヤを解消すべく、小さなチャレンジを始めることにしました。
それは、英会話のレッスン。
私の夢のため、新規事業のためにもぜひ!英語力は強化しておきたいところです。目の前にある、優先順位の高いタスクと比べ、こういった「将来のため」のものは、どうしても後回しにされがちです。
しかし、この英会話の時間は、完全に「私」だけの時間。
私が、私の学びのために、私の時間を使う。なんと贅沢なことだろうか。
この「学び」はとても純粋な「楽しさ」を感じさせてくれます。なるほどこういう言い回しでいいのか、難しく考えなくていいんだ、もっとニュアンスが伝えられるようになるかもしれない。学ぶってとても楽しいものなんだなと改めて思わされております。
そして、英会話のレッスンを受けることで、さらに時間は無くなり、よりいっそう忙しくなったにも関わらず、私の心は軽くなり、毎日が楽しく思えてきたのです。不思議ですね。
結局はバランス
…と、今回はまるで自分語りのような内容になってしまいましたが(笑)
「ライフキャリアレインボー」は、とても良くできた理論で、年齢を重ねるごとに増える役割のぶん、人生が充実していく喜びを感じます。
しかし、キャリア!人生の充実!とあれこれ欲張り過ぎると、私のように(笑)疲れてしまうこともあるのかな…と感じます。
余暇や趣味、夢をかなえるためのアクションなど、目の前のタスクからちょっと遠い、それでも大切な自分だけの時間を持つ。
こういったハンドルの「あそび」のような時間を持つことで、結果的に人生がより充実していくのかな、とそんなことを皆様にお伝えしたかったのです。
子育て世代の皆様へ
40代・50代の子育て世代のワーママさん(時々、ワーパパさん)達は、どなたもとても忙しそうで、毎日のタスクに追われているように見えます。もちろん私もそうです。子供たちのこと、仕事のことで、毎日の時間はあっという間に溶けて消えて無くなります。
そうやって、時に神経をすり減らして…疲弊しながらも、なんとか1日1日を乗り切っている。そうですよね。

しかし、そんな子育て世代の忙しい方達にも、無理は承知でぜひ!
「日常に」自分のための時間を作っていただきたいのです。そして「キャリア」について少し考えて欲しいと思っています。
もちろん毎日忙しいのはワーママさんに限らず、皆さんに言えること。
今年も残り2ヶ月を切りました。この時期だからこそ、改めて「キャリア」「人生」を考える時間を意識的に持ってみませんか?
ちょっと立ち止まり、周囲と未来をみすえてから、また歩き出す。
目標が定まらないままに進むより、ずっと力強く歩み続けることができるでしょう。
「キャリア」は「人生」!Tenmaruは社員の、そしてアナタのキャリアを一緒に彩っていきたいと考えております。

