夏の終わりが近づくと、当社、㈱Tenmaruには毎年ある種の連絡が増えてきます。
「うちの新入社員、なんか最近元気がなくて…」
「本人に聞いても『大丈夫です』しか言わなくて…」
「どうフォローしたらいいか、正直わからないんです。」
4月に入社した新入社員たちは、今、入社から約5ヶ月が経ちます。
現場に配属され、毎日の業務に追われながら、気づけばここまで来た。
頑張ってきた。でも、疲れてきた。
慣れてきた。でも、これでいいのかわからなくなってきた。
そんな感情を胸の奥に持ちながら、今日も出社している新入社員が、全国にたくさんいます。
今回のコラムでは、この時期に「半年後フォローアップ研修」が持つ意味と、なぜ今このタイミングで動くことが大切なのかをお伝えします。
「安心感が挑戦のスイッチ」な26卒が、半年後につまずく理由
まず、今年の26卒新入社員の特徴を振り返ってみます。
26卒世代はコロナ禍で大学受験を経験し、不安定な社会環境の中で学生生活を送ってきた世代です。
「安心できる環境」への意識が強い一方で、「受け身なだけの世代」ではありません。
リクルートの調査では、25卒と比較して「金銭」が仕事に求めることの3位から4位に後退し、「成長・貢献」が上位に並んできています。「安心できる場所を前提に、その上で成長したい・貢献したい」——それが26卒という世代の本質です。
(※参考:リクルート社「2026年大学生就職活動調査」)
Tenmaruが4月に実施した新入社員研修でも、この特徴がはっきり表れていました。
Day1・Day4ともに満足度100%、グループワーク達成度はDay1の57.1%からDay4の92.9%へと右肩上がりで向上。
周囲との協調を大切にしながら、与えられた機会には真剣に取り組む姿が印象的でした。「できているつもりが実はできていなかった」という気づきと、「明日から実践したい」という即日実践への意欲が、4日間を通じて共通して見られました。

しかし、この「安心感を求める」傾向には、裏側があります。
「安心できる」と感じられれば驚くほど積極的に動き始める。
でも、安心感のないまま放置されると、意欲があっても「固まって」しまう。
「大丈夫ですか?」と聞かれれば「大丈夫です」と答えてしまう。
不安や悩みを内側に溜め込みながら、表面上は普通に仕事をしている。
そしてお盆休みのような長期休暇が明けた後、あるいは暦でキリの良いタイミングに、「やっぱりもう無理かも」という気持ちが一気に表面化することがあります。早期離職が多いのは、こうした「長期休暇の直後」や「節目のタイミング」なのです。
4月の研修は「始まり」。でも、その後の設計が難しい
多くの企業が、4月の新入社員研修に力を注いでいます。
入社式、ビジネスマナー研修、社内ルール説明、OJTスタート。
丁寧に準備して、しっかりと送り出す。それだけの思いと手間をかけて、新入社員を現場に迎え入れているはずです。
ただ、4月が終わった後に「次のフォロー」まで設計できているかというと、忙しい現場の中でなかなか手が回らない…
そんな声をTenmaruは現場でよく聞いてきました。
4月に教えたことが、現場で実際に試される。
うまくいくこともあれば、思うようにいかないこともある。
そういった経験が積み重なる5〜8月こそ、新入社員にとって最も揺れやすい時期です。
人材育成の基本は「目標設定→実行→振り返り→インプット」のサイクルを継続して回すことです。
4月に種を蒔いたなら、半年後に水をやる設計が必要です。
育成は「点」で終わらせてはいけない。
入社研修から半年後のフォローアップまでを「線」として設計することで、初めて新入社員の成長が組織に根づいていきます。
半年後が「一皮むける」絶好のタイミングである理由
なぜ半年後なのか。それには明確な理由があります。
入社半年という時期は「慣れ」と「迷い」が同時に訪れる特別な時期です。
仕事の流れはわかってきた。
先輩との関係も、ある程度できてきた。
でも同時に、「これでいいのかな」という漠然とした不安も芽生えてくる。
コンフォートゾーン~居心地のよい安全地帯~にはまりかけているこの時期こそ、外から適切な刺激を与えることで、新入社員が「一皮むける」ことができるタイミングです。
またこの時期に確認・強化しておきたいのが、組織の中において若手社員に求められる4つの役割行動です。
「素直で真面目」な今年の新入社員は、3と4は比較的身についている傾向があります。一方で、1の発動性と2の恊働性、つまり「自分から動く力」と「周囲を巻き込む力」は、意識的に強化していく必要があります。
半年後フォローアップ研修は、まさにこのタイミングで「自分の今の状態を客観的に確認し、後半戦に向けて意識を整える場」として機能します。
「ひとりで悩まないで」を届けることが、最大の目的
私たちが半年後フォローアップ研修で最も大切にしていることがあります。
「ひとりで悩まないで」を届けること。
自分だけがうまくいっていないと思っている新入社員が、同期と話す中で「あ、みんなも同じ悩みを持っているんだ」と気づく瞬間があります。その瞬間の表情の変化も、Tenmaruの研修ではよく見る光景です。
孤独感が解消されると、人は前を向けます。「もう少し頑張ってみよう」という気持ちが自然に生まれてきます。
そのため、研修の中では、半年間の体験を振り返るワーク、スキルのセルフチェック、自身の支援者を増やすための「理解してから理解される」コミュニケーションのロールプレイ演習などを通じて、新入社員が「次の半年」へと踏み出すための土台をつくっているのです。
フォローアップ研修が生み出す3つの変化
Tenmaruが実施してきた半年後フォローアップ研修の受講後に、よく見られる変化をお伝えします。
自分から動けるように意識するようになる
「半年間で自分がどれだけ成長したか」を言語化することで、「自分はやれている」という実感が生まれます。その実感が、自分から動く自信になります。研修後に「自分からやってみます」と言い始める新入社員が増えていくのは、この自信が芽生えた証です。
「巻き込む力」が育つ
フォローアップ研修で特に重点を置くのが「巻き込み力」の確認と強化です。業務遂行がまだ未熟な段階だからこそ、周囲の力を借りながら仕事を進める力が求められます。「相談していいんだ」という感覚が生まれると、チームとの関わり方が変わっていきます。
「後半戦」への意欲が生まれる
「入社して半年、折り返し地点」という感覚を持てることで、「後半はこう動こう」という具体的な意識が生まれます。漠然と過ごしていた日々に方向感が生まれる、この変化が、年末に向けての成長スピードを大きく変えます。
Tenmaruのフォローアップ研修に参加した新入社員からよくもらう言葉があります。
「研修の後、仕事が前より楽しくなった気がします」
この言葉が、研修の価値を一番よく表していると思っています。
26卒世代の特徴と、入社直後の受け入れ方について詳しく解説しています。

入社4ヶ月目から始まる「静かな異変」のメカニズムと、フォロー研修がどう機能するかを物語風に解説しています。

4月の研修で26卒がどんな変化を見せたか、詳細なレポートをご覧いただけます。

育成は「1年間の線」で考える
私たちが大切にしている考え方をお伝えします。
新入社員育成は、4月の研修だけで完結するものではありません。
入社前(内定者フォロー)→4月研修(4日間)→配属→半年後フォローアップ→2年目行動指針策定
この流れを「1年間の線」として設計することで、新入社員は常に「次のゴール」を持ちながら成長できます。
そして組織は、「育ちきれない新入社員」という問題から解放されていきます。
採用から育成・定着まで、おせっかい型外部人事として現場に携わってきた経験から確信しています。
育成がうまくいっている企業に共通しているのは、「単発の研修」ではなく、「継続的な設計」があることです。

【2026年卒向け】入社半年後フォローアップ研修のご案内
ここで、当社の入社半年後の新入社員向け中間フォローアップのご案内です。
今年4月に入社した新入社員の「後半戦」を、私たちと一緒に設計しませんか。
🎓【2026年卒 新入社員向け】入社半年後フォローアップ研修

- 実施日時: 2026年10月8日(木)13:00〜17:10
- 形式: オンライン(Zoom使用/1人1台)
- 対象: 入社半年経過の新入社員
- 内容: 新入社員としての自らの役割を認識し、自分を支援してくれる人を増やすために必要なことを学ぶ。
半年間の体験を振り返り、共有するワークや、自身の支援者を増やすために必要な「理解してから理解される」ことをロールプレイ演習やグループワークを通じて習得。 - 効果: 中だるみ防止・モチベーション再向上・後半戦への意識改革
- 参加費用: 18,000円(税込19,800円)1名様・半日間
こんな新入社員に受けてほしい:
- 最近、なんとなくモチベーションが下がっている気がする
- 仕事には慣れてきたが、成長している実感が持てない
- このまま続けていいのか、漠然とした不安がある
- 同期と本音で話せる機会がほしい
こんな人事・現場責任者の方はご検討ください:
- 秋以降の離職を未然に防ぎたい
- 新入社員のモチベーションが落ちてきた気がする
- 「点」の研修から「線」の育成に変えていきたい
【2027年卒向け】来年の新入社員育成も、今から始めましょう
そして、もうひとつお知らせがあります。
2027年卒の新入社員向け年間育成プログラムのご案内を開始しました。
今年の育成を振り返り、「来年はもっとうまく育てたい」と感じている人事担当者・経営者の方へ。
来年度の内定者フォロー研修から始まる年間シリーズを、今から設計しませんか。
🎓【2027年卒 新入社員向け】年間育成シリーズ

Tenmaruの育成プログラムは、内定者の段階から2年目の行動指針策定まで、1年間を「線」として設計しています。
- 内定者フォロー研修: 入社前の不安解消・社会人意識の醸成
- 新入社員研修(4日間): 社会人基礎力12要素を体系的に習得
- 半年後フォローアップ研修: 中だるみ防止・後半戦への意識改革
- 2年目行動指針策定研修: 1年間の振り返りと2年目へのビジョン設計
この一連の流れを「一括でお任せいただける」のがTenmaruの強みです。
担当者の手間を最小化しながら、新入社員の成長を最大化する設計を、私たちと一緒に考えていきましょう。
あなたの「ワクドキ」を、組織全体に広げていきましょう。
Tenmaruと一緒に、その第一歩を踏み出しませんか。
まずはお気軽にご相談ください。
Tenmaruは、「おせっかい型外部人事」として、採用から育成・定着まで、あなたの組織に寄り添います。

